妊娠が分かったら子どもの将来のために考えたい臍帯血のこと

Echo Grid on Unsplash

臍帯血という言葉を聞いたことはありますか。

再生医療の研究が進んでいる現在、臍帯血には様々な可能性があるといわれており、臍帯血を保存する人が増えてきています。

臍帯血とは

臍帯血とは、お母さんと赤ちゃんをつないでいるへその緒(臍帯)と胎盤の中に含まれている血液のことです。

臍帯血は、妊娠して胎盤が形成されなければ作られず、出産の時にしか採取することができない貴重な血液なのです。

臍帯血には、様々な細胞のもととなる「幹細胞」がたくさん含まれています。

幹細胞から赤血球・白血球・血小板などの血液のもとを作ることができるため、難治性の血液疾患(白血病等)の治療に役立ったり、神経や免疫の修復に役立つ可能性があるといわれており、今後さらなる応用が期待されて研究が行われています。

臍帯血はどのように採取するの?赤ちゃんに影響はないの?

出産までに臍帯血保存機関への申し込みを行い、出産する施設に臍帯血の採取希望を伝えます。出産する施設に臍帯血を保存する物品が届けば、出産の際に医療スタッフが採血を行い保管施設まで届けてくれます。

臍帯血の採取は、赤ちゃんを無事に出産した後、臍帯から採取しますので赤ちゃんはもちろんお母さんにも痛みや危険性は全くありません。

臍帯血の保管場所

臍帯血の保存には大きく分けて「公的臍帯血バンク」と「民間臍帯血バンク」の2種類の保管場所があります。

(厚生労働省HPから抜粋)

両方とも臍帯血の採取方法や疾患の治療を目的に使用できる点に違いはありませんが、対象者や対象疾患、費用などに違いがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。

公的臍帯血バンク

メリット

  •  厚生労働大臣の許可を得た業者が保管にあたっているため、臍帯血の調整や保管が国の基準に従って行われている。(造血幹細胞移植法に基づいている)
  •  臍帯血を提供するお母さんは臍帯血を寄付するドナーという形になり、無償で臍帯血を保管することができる。

デメリット

  •  保管された臍帯血は、白血病などの血液疾患を患う第三者に提供されるため、将来本人が臍帯血を必要となった時に、必ずしも自分の臍帯血を使えるとは限らない。

民間臍帯血バンク

メリット

  • 本人や家族の治療のために、臍帯血を利用することができる。
  • 自分や血縁者の細胞のため拒絶反応やGVHD(移植片対宿主反応病)が起こりにくい。
  • 血液疾患以外の再生医療にも将来利用できることが期待されている。

デメリット

  •  造血幹細胞移植法の規制の対象外であるため、本当に信頼出来る業者であるかをよく見極める必要がある。
  •  業者との委託契約を結ぶことになるため、費用がかかる。

臍帯血の課題

  1.  臍帯血は、へその緒からの採取のため血液量が少なく、治療に必要な幹細胞数を確保できるかどうかに個人差がある。
  2.  骨髄由来の幹細胞に比べて臍帯血の幹細胞は未熟なため、移植後の免疫力の回復が遅い。

まとめ

臍帯血にもまだまだ課題は残されていますが、難治性疾患の治療に有効になる可能性も低くないのです。妊娠・出産はそう多く経験できることではありません。

結果として臍帯血の保管をしなかったとしても、知らずに臍帯血の保管ができなかったのと、保管しないことを選択するのでは、大きな違いがあると思います。

ゆっくり考えて選択してみてはいかがでしょうか。

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