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妊婦さんは様々なマイナートラブルに日々対応しながら過ごしているのではないでしょうか。
妊娠線もその1つかと思います。 妊娠線はお腹で赤ちゃんを大きくなるまでしっかり育てた証拠であり、決して悪いものではありません。
1度できてしまうと消すのはなかなか難しいと言われているので、できれば作らず綺麗なお腹いたいと思う人も多いのではないでしょうか。
また、ママに妊娠線ができないで欲しいと思っているパパも多いのではないでしょうか。
(私の周りにはそう思っているパパも多いです。)
妊娠線を作らない方法として一番有名なのは、保湿クリームをお腹に塗ることではないでしょうか。実は、それ以外にも妊娠線を作らない方法がありますので、ママに勧めてみてください。
保湿クリームを塗るだけではなく、他の妊娠線予防をすることでより妊娠線を作りにくくなります。
目次
妊娠線ができる原因とは
妊娠線とは、妊娠が進むことによってお腹が大きくなり、皮膚が引っ張られて溝のようなものができてしまう現象のことです。
妊娠線にも様々あり、お臍の上下に縦1本線が現れる(正中線と呼ばれる)ものもあれば、10本以上の断裂が起こり、スイカのようにしましま模様のように現れるものもあります。
では、なぜ妊娠線はできてしまうのでしょうか。
主な原因は2つあります。
1.皮膚の構造によるもの
皮膚は表面側から表皮・真皮・皮下組織の3層に分かれています。
表皮は伸縮性があり、大きくなるお腹に対応し伸びてくれるのです。しかし、その下にある真皮・皮下組織は表皮ほど伸縮性がないため、お腹が大きくなるスピードについていくことができず裂けてしまい、その裂け目から毛細血管が透けて見えることで、赤紫色の線状班(妊娠線)ができてしまいます。
2.ホルモンバランスによるもの
妊娠中はステロイドホルモンの分泌量が増加します。
このホルモンは肌のターンオーバーを抑制し、素早い新陳代謝ができなくなってしまいます。肌の弾力性が極端に衰えた状態になっているのです。
そのため、皮膚の断裂が起こりやすいと考えられています。
妊娠線ができやすい人の特徴
- 体重の急激な増加がある人
非妊娠時の体重により個人差はありますが、一般的に12kg以上の急激な体重増加があった場合に、妊娠線のリスクが高くなると言われています。 - 小柄や瘦せ型の人
もともとの皮膚面積が狭いため、皮膚がより引っ張られます。 - 経産婦さん
出産を経験していると、初産のときよりも子宮が伸びやすくなっています。そのため、お腹が急激に大きくなりやすいのです。 - 多胎妊娠の人
赤ちゃんが一人の場合より当然お腹が大きくなります。そのため、より皮膚が引っ張られてしまいます。 - 乾燥肌の人
肌が乾燥しているということは、すでに肌がヒビ割れているということ。つまり、脂性肌の人に比べて妊娠線ができやすいです。 - 高齢出産の人
肌の弾力が低下していると妊娠線のリスクは上がります。
妊娠線ができやすい場所
妊娠線ができるのはお腹だけだと思っていませんか。他にも様々な場所に妊娠線が現れる危険があるのです。妊娠線ができやすい順にお伝えします。
- お腹
- お尻
- 太もも
- 胸
- ふくらはぎ
- 二の腕
妊娠線を作らないための7つの妊娠線対策
1.徹底的な保湿ケア
なんといっても保湿が最も重要です。お腹を中心に、妊娠線のできやすい部分の保湿を心がけてください。お腹が大きくなってからではなく妊娠初期からの保湿ケアが大切です。そして毎日続けることも重要で、入浴後は必ず、できれば朝にお腹だけでも保湿ケアをすることをオススメします。
2.体重コントロール
急激な体重増加は、急激にお腹が大きくなる原因となります。体重をうまくコントロールすることで、妊娠線の予防だけではなく妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスク軽減にもつながります。BMIより自分の体重増加の目安を把握し、体重コントロールを心がけましょう。
BMI=妊娠前の体重÷身長÷身長
体重増加の目安
BMI:18.5未満→9〜12kgの増加
BMI:18.5以上25.0未満→7〜10kgの増加
BMI:25.0以上→医師と相談
3.脂肪がつきにくい体質を作る
妊娠中は普段よりも脂肪がつきやすい状態になっています。
食欲が増す妊婦さんも多く、お腹が重たくなってくると体を動かすのが億劫になってしまいます。
適度な運動を行う習慣をつけ、脂肪がつきにくい体質作りをしましょう。
様々な運動がありますが、妊娠中は激しい運動はできませんので、ウォーキングから始めるのがオススメです。
4.栄養の見直し
バランスの良い食事を心がけましょう。
摂取カロリーや脂質や糖質の摂りすぎに注意し、体重をコントロールすることに加えて、コラーゲンの素となるたんぱく質やビタミンC、皮膚を健康に保つビタミンAを摂ることで肌の状態を良くすることも妊娠線予防につながります。
5.腹帯やガードルで適度にお腹を支える
大きくなってきたお腹を適度に支えることで、皮膚が伸びすぎるのを抑えることができます。
6.お風呂で体を温める
お風呂で体を温めることで皮膚の血行が促進され、また温まった皮膚にクリームやオイルなどで保湿ケアを行うことで、保湿効果をUPさせることができます。
7.リンパマッサージ
脂肪の中には燃焼しやすいものとしにくいものがあります。
燃焼しにくい老廃物の溜った脂肪を、セルライトとも言います。
セルライトは硬く脂肪がつきやすいため、妊娠線ができやすくなってしまいます。
セルライトを作らないためには、老廃物を溜め込まないことが大切。
老廃物は静脈やリンパの流れに乗って循環し排出されるため、マッサージでリンパの流れをスムーズにするのが効果的です。
マッサージの際に強くこすると、その刺激で皮膚トラブルを起こしてしまいますので、オイルなどを使って優しく行ってください。
まとめ
妊娠線は1度できてしまうとなかなか消すことができないため、妊娠線をつくらないための対策を早い時期から始めて、続けることが大切です。
たくさん紹介しましたが、一度にそれだけ対策することが難しいと感じる方は、保湿ケアと体重コントロールだけでも、ぜひ実践してみてください。