鶏むね肉ってパサパサしていて鶏もも肉に比べると不人気ですよね…。
でも鶏むね肉はとっても優秀な食材で、食べなきゃもったいないんです!
難点のパサパサ感をジューシーな肉に変えることができれば、きっと鶏むね肉と食べようと思ってもらえるはず。
今回は、鶏むね肉活用法をお伝えします。
目次
鶏むね肉を食べるメリットとは
1.ダイエット効果
鶏むね肉の大きな特徴は「低脂肪」「低カロリー」です。
これだけでも、ダイエットの強い味方になってくれるのがわかりますよね。
さらに、鶏むね肉に多く含まれる「ナイアシン」という成分には、糖質や脂質をエネルギーに変える働きを助ける効果があるのです。
2.疲労回復効果
鶏むね肉は高タンパクであるという特徴もあります。
鶏むね肉のたんぱく質は良質のアミノ酸であり、筋力UPに効果があります。
筋力がUPすると疲れにくい体作りにつがります。
また、鶏むね肉に多く含まれる「イミダゾールペプチド」には持久力をUPさせ、疲労回復を助ける効果があります。
1日に必要なイミダゾールペプチドは200mg〜400mgといわれているのですが、100gの鶏むね肉には、約200mgのイミダゾールペプチドが含まれています。
3.美肌効果
鶏むね肉に含まれるビタミンB6は、肌の調子を整えたり、ニキビや肌荒れ、口内炎を予防する効果があります。
4.骨粗鬆症の予防
骨粗鬆症とは骨がスカスカになりもろくなってしまう病気です。
加齢などに伴って、誰でも罹る可能性があります。
骨を強くするには、カルシウムを摂ればいいと思っている方も多いと思います。
確かにカルシウムも必要なのですが、せっかく摂取したカルシウムを骨に沈着させ、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える必要があります。
そこで重要なのが「ビタミンK」。
鶏むね肉にはビタミンKがたくさん含まれており、骨粗鬆症の予防に効果が期待できるのです。
5.価格が安い
牛肉や豚肉などと比べるを鶏肉は比較的安価なのですが、その中でも鶏モモ肉より鶏むね肉の方が安く売られていることがほとんどですよね。
活用できれば、家計の強い味方にもなってくれそうです。
なぜ鶏むね肉はパサパサするのか?
鶏むね肉は鶏モモ肉に比べると
- 脂肪分が少ない
- 水分が多い
- 筋肉の膜が薄い
という特徴があります。
脂肪分、つまり油がもともと少ないのでパサつきやすいのは想像がつきますよね。
水分が多いという点では、水分は加熱するとどんどん失われていき、食感がパサパサになってしまいます。
また、脂肪分は縮みにくいのですが、たんぱく質は加熱すると縮む性質があり、さらに筋肉の膜が薄い鶏むね肉は、水分がどんどん押し出されてしまうことで、パサつきやすくなるのです。
鶏むね肉をジューシーにする方法
鶏むね肉がパサパサにならず、美味しく食べる方法には様々あります。
- ヨーグルト(ホエー液)に漬け込む
- 重曹を使う
- オリーブオイルにつける
などはよく知られているのではないでしょうか?
このような方法でも良いのですが、今回オススメしたいのは
「ブライニング」という方法です。
聞いたことありますか?
なんだか、かっこいい名前がついていますが、とってもシンプルで家にあるもので簡単にできる方法なので、ぜひ試してみてください。
ブライニングに必要なもの
- 水
- 塩
- 砂糖
以上です。
塩にはたんぱく質を分解し、水分を浸透させる働きがあり、砂糖には保水力をUPさせる働きがあります。
ブライニングをする方法
- 水100ccに対して、塩と砂糖をそれぞれ5gずつ入れて溶かします。
これをブライン液といいます。鶏むね肉の量に応じて、この比率でブライン液の量は調整してください。 - 鶏むね肉を1で作ったブライン液に浸けるのですが、その前に、面積を広げるために観音開きにして細かく切り込みを入れるます。切り込みを入れる代わりに、綿棒や包丁の背で叩いても良いです。この時、肉の繊維に垂直になるようにすると、繊維が切れてより柔らかくなります。
- ブライン液に鶏むね肉を浸したら、冷蔵庫で短くても30分、できれば2時間以上置いておきます。
- 調理に使う前には、キッチンペーパーでよく水分を拭き取ります。
- あとは普段通り、唐揚げにしたり照り焼きにしたり炒め物にしたりと、いろいろな料理に活用してください。
調理時のワンポイント
加熱しすぎるとパサつきやすくなるので、最初に電子レンジで加熱をしたり、少し早めに火を止めて余熱で中まで火を通すようにすると、水分が流れ出てしまうのを防ぐことができます。
まとめ
鶏むね肉の良さを知っていただけたでしょうか?
高タンパク、低脂肪、低カロリー、そして安価。
そんな鶏むね肉が美味しく食べられるのなら、食べなきゃ損ですよね。
ブライニングで下準備をして、美味しい鶏むね肉活用レシピをたくさん試してみてください。